Ovation Viper

タイトルのギターを渋谷の石橋で発見しました。


Ovationっていうとあの変なサウンドホールのアコギを想像する方が多いと思われますが、実は1970年代はソリッドエレキギターも作ってたらしいですね。

こういう形です。すごくかわいくないですか?
toeのギターの方が所有してたってことですごく気になってたギターだったんですが、昨日ふらっと楽器屋に行ったらあったんで試奏してきました。


PUは一回り小さいミニハムバッカーくらいのサイズのシングルが2つ載っていて、コントロールはマスターボリューム、マスタートーンというシンプルな仕様でした。ボリュームの効き方にちょっと特徴があったので、恐らくけっこうきつめのハイパス回路が組み込んであると思います。

ネックの握りは完全にフェンダー系でした。苦手なやつ。でもシェイプは握りやすいカマボコ型だったと思います。スケールはたぶんショートスケールです。独自規格とかかもしれませんが、少なくともミディアムスケールよりは短かったと思います。24フレットまでありましたが、指が入らない・・・笑

かなりタイトな音で、テレキャスみたいな鳴り方をするんですがPUのお陰なのか各弦バランスも音の出方もしっかりまとまっているという印象です。
そして昔のギターだからなのか、出力が高い感じもありながらヴィンテージ感のある乾いた鳴り方をしてました。
これいいですね。すごく好みの音でした。テレキャスをもうちょっとモダンに使いやすくした感じ。

クリーンも良かったですが、歪ませた時の音もすごく良くてビックリしました。やはりミニハムとかと近い構造なんでしょうか、けっこう余裕のある気持ちの良い歪み方でした。特にリアの気持ちよさが良かったですね。全然耳に痛くない。

木材的にはがちがちに硬い音でハイの出そうなギターですが、PUとネックスケールが一役買って音を丸く太くしてるのかもしれませんね。

小さいボディですがけっこう重量があったのでこういう鳴り方をするのかもしれません。
店員さんに訊いてみたところ、木材はアッシュボディにメイプルネックメイプル指板とのこと。ネットを軽く探してみたらオールメイプルと書いてあるところもあるので、そういう仕様のものもあるかもしれません。


総合的にけっこうバランスが良くて使いやすくて、乾いた音でありながらそこそこパワーもある、という魅力的なギターなんじゃないかと思います。いいギターだなあ・・・